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'05 ARTA GARAIYA #43

MAKER:EBBRO
MODEL No.:701
SIRIAL No.:
DRIVER:M. NITTA、S. TAKAGI

 GT選手権の冠スポンサーであるカー用品専門店のオートバックス。このオートバックスは、GT500クラスにNSX、GT300クラスにMR-Sで参戦し、'02年にはGT300クラスのシリーズチャンピオンを獲得しました。しかしチャンピオンを獲得したものの、MR-Sのコンパクト過ぎるディメンションはシビアな操縦性を招き、決して楽な戦いではありませんでした。そこでオートバックスは、'03年のGT300クラスにMR-Sに替わって自社開発マシンであるガライヤで参戦する事を年明けの東京オートサロンで発表しました。
 「まだ市販車すら販売してないのに、もうレーシングバージョン?」との周囲の驚きをよそに、ARTA ガライヤは、前年GT300クラスを席巻したヴィーマックRD320に対抗するマシンとして期待され、新田守男、高木真一の最強タッグによりデビューしました。しかし、高いコーナリング性能を有するものの、ストレートスピードが遅く、成績はいまいちパッとしません。その原因は搭載するエンジンにありました。ガライヤが搭載するSR20DETエンジンは、シルビア等に搭載されていた日産のエンジンですが、このエンジン、アルミブロックを使った軽量なエンジンではあるのですが、実はチューニングをする上ではかなり慎重を有するエンジン。レブリミットを超えると簡単にロッカーアームが飛ぶってのは、シルビアオーナーの間では有名な話です。そんなわけで、ガライヤの持つ性能を充分に発揮するパワーを得られなかったのです。
 その反省から、翌'04年、ガライヤはエンジンをSR20DETからフェアレディZ用のVQ35DEにスイッチ。エンジンのチューニングもアペックスから尾川自動車に変更(車輛メンテナンスはaprが継続)されて遂にガライヤはその真価を発揮。第4戦の十勝、翌5戦のもてぎを制し、残念ながら破れるものの、シリーズ最終戦までM-TECH NSXとのチャンピオンを展開しました。
 そして迎えたSUPER GT元年、ガライヤはサスペンションを含めたリア廻りを一新。ボディカウルもストレートスピードの速さを求めてドラッグを減らす形状に改良されました。残念ながら、前年同様最終戦までシリーズチャンピオン争いを演じるものの、最終的には3位。しかしながら、バラエティ豊かなGT300クラスを盛り上げる
大切な1台である事に変わりはありません。
 左のモデルは'05年モデルのガライヤでエブロ製。シリーズに登場してから3年が経過するガライヤですが、ようやく発売されました。シリーズ公式ミニチュアカー・メーカーのエブロが、ここ数年シリーズ争いを続けるガライヤを発売しないのは、単に市販車の知名度の問題だと思いますが、いざ発売されてみると実車ではドギツイ程有機的なデザインのガライヤが上手くまとめられていると思います。実車と比べると車高が低く感じますが、それはおそらくボンネットの傾斜に比べてフロントウィンドウが寝過ぎているからでしょう。まぁ、こっちの方がスマートでカッコいいんですが・・・。
 ガライヤはスポンサーの1つにbpオイルを抱えており、リアバンパー部分にヘリオス・ロゴのステッカーが貼られているのですが、その商標に関する記述が紙箱にステッカーで貼られています。bpオイルって、その辺厳しいんですかねぇ、ミニチャンプスのフォード・フォーカスにはそんな記載無かったと思うのですが・・・。

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