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'05 G'ZOX HASEMI Z #3

MAKER:EBBRO
MODEL No.:730
SIRIAL No.:
DRIVER:T. KANEISHI、E. COMAS

 '05年、GT選手権を統括するGT-Aは、JGTCを「世界一のハコ車レース」として世界に進出させる事を決定。海外レースの回数をFIAの定める3回(セパン、カリフォルニア、上海)以上行う為、それまでの「全日本選手権」から「インターシリーズ」となり、シリーズ名称もJGTCからSUPER GTとなりました(その後海外レースは諸事情によりセパンのみの開催となりました)。
 '04年、GT-RからフェアレディZにベース車輛を変更してシーズンを制したニスモ勢は、この新しく生まれ変わった'05年仕様のマシンを'04年仕様の正常進化として位置づけ、「速いZ」ではなく「強いZ」を目指して、弱点を細かく潰していきました。
 まず、ドライバビリティ向上の為、車内温度を下げる為にリアハッチの換気用ダクトの形状と数が変更されました。そして、最高速が延びない原因とされていたドラッグ(実はGT-Rよりも大きかった)の低減に力が注がれました。その結果フェンダーの形状が改められ、フロント側は後端になるほど緩やかにスラントする形状となり、リアフェンダーの後端はやや短くなり、タイヤハウスのエア抜きが拡大され、下端にはダウンフォース獲得の為にカナード翼が取り付けられました。
 また、'04年仕様ではクラッシャブル・ストラクチャー(衝突時に衝撃を吸収してドライバーを守る為のBOX状の構造物)が、潰れる際にインタークーラー等のパーツまで潰してしまい、簡単に走行不能になってしまうという欠点がありましたが、'05年仕様ではこれを改善、側面衝突に対する強さも磨かれ、「少々当たっても壊れない車」として生まれ変わりました。
 エンジンは10cc程拡大されてトルクが増し、ターボのセッティング変更と併せて、コーナー脱出時の安定性も向上しました。
 こうして開発されたZは、昨年の成績も手伝って非常に前評判の高いマシンでしたが、開幕戦では接触によりリタイアする等、「え?強いマシンじゃなかったの?」といった感じでガックリ(苦笑)。その後のレースではきちんとポイントを獲得しているものの、NA化に伴い速さを取り戻したNSXや、スープラ勢にやや押され気味。残るは最終戦の鈴鹿のみとなりました。果たしてZの2連覇、SUPER GTのシリーズ1年目を制することができるのでしょうか?
 左のモデルはエブロ製。日産ワークスのサテライトチームである、ハセミモータースポーツの3号車です。一時期GT300クラスに参戦していたハセミですが、'04年シーズンからGT500に復帰。今シーズンは初戦で3位に入賞して幸先の良いスタートを切っています。Zはニスモの2台と星野さん率いるチーム・インパル、そして長谷見さん率いるハセミモータースポーツがあります。ニスモは最近カラーリングがほとんど変わらないので、今年は違うのを買おうと思ってました。'04年仕様のZから、ずっと気にいらなかったカルソニック・ブルーの発色が良くなったので、インパルを買っても良かったのですが、今年はNASCARチックなカラーリングの長谷見さんちの3号車を購入。G'ZOXは一時期NSXのスポンサーをしていた事もあるケミカルグッズのメーカーですが、こういう派手なカラーリングがサーキットを彩ると、華やかでいい感じです。
 さて、モデルのデキの方ですが、「良い」です。'04年モデルよりもこっちの方がデキが良い(全体的にカッコイイ)ように感じます。G'ZOX特有のルーフ〜リアウィンドウのメタルテープによる処理も綺麗。一時は(デキ&考証の問題で)どうなるかと思ったエブロでしたが、ここの所とっても頑張ってますね。

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