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'05 JIM GAINER FERRARI DUNLOP #11

MAKER:EBBRO - Red Line
MODEL No.:43744
SIRIAL No.:
DRIVER:T. TANAKA、P. MONTIN

 '99年からフェラーリF355でGT300クラスにエントリーしていたチーム・ゲイナー。'02年はマシン開発に専念するという事でエントリーしていませんでしたが、'03年からは新開発のフェラーリF360を投入してきました。F360モデナ(F360チャレンジ用?)をベースに、ノーマルの3.6リッターエンジンではなく、戸田レーシングによってスケールダウンされた3.5リッターV8エンジン、F131Bを搭載(F355用のF129Bベースという話もあり)したこのマシンは、チーム代表の田中慶治氏と林みのる氏が旧知の仲だった事から、シャシーとボディの開発をGT500クラスのNSXの空力開発により一日の長がある童夢が担当し、海外のGTに参戦しているF360と比較するとワイド&ローに纏められ注目を集められました。こうして日本で生まれたF360は、ストレートが遅く、コーナーの突っ込みが速いという特性を持ち、2年目となる'04年の開幕戦で勝利し、シリーズランキング3位を獲得しました。
 そして'05年、チーム名を改めたジム・ゲイナーは、車輛のメンテナンスをクラフトエムからスーパーアグリカンパニーに替えて体制の強化を図りました。またマシンはフロントのダウンフォース増加を狙い、フロントのリップスポイラーを20mm下げ、これによりミッドシップ車の欠点であるフロントタイヤの温まり難さも解消されました。そして最大の課題だった燃費とストレートスピードの克服の為、ジムゲイナーは第5戦から11号車のエンジンをル・マンで童夢S101に搭載され実績のあるM-TECH製の無限MF408Sに変更。コレに関しては色々と物議を醸したようですが、JGTC時代にはJAFに認められなかった他メーカー製エンジンの搭載が、GT-Aによって仕切られるS-GTでは特認されたという事です。
 MF408Sの4.5リッター仕様を搭載するに辺り、リアの足廻りも大幅に改造されたF360は、第6戦で2位、そして最終戦で見事に優勝を手に入れたのでした。
 左のモデルはエブロ名義で発売されたジムゲイナーの11号車ですが、中身はフェラーリの版権を持つレッドライン(MINI MAX社)製。台座、ケース共にレッドラインのまんまで、エブロからの発売を示す為に、通常のレッドラインのケースの上に紙製のパッケージが施されています。生産台数1,500台(という噂)、しかも通常のレッドライン製モデルが国内で15,000円程する所を、10,000円そこそこの値段で発売するってんだから、エブロも気前が良い話(文字通り儲けがないらしい)です。さて、モデルの方は、流石にレッドラインだけあって、エッチングパーツを使った細かい作り。版権の問題があるにせよ、エブロが作ったらこうはいかなかったでしょう。

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