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'08 GREEN TEC KUMHO IS350 #52

MAKER:EBBRO
MODEL No.:066
SIRIAL No.:
DRIVER:T. KUROSAWA、T. IGUCHI

 '02仕様のスープラのコンポーネンツを大量に流用し、FRマシンとして開発されたGT300のセリカ。しかしそのベースとなったZZTセリカも時代の波には勝てず、'06年4月をもって製造が中止となってしまいました。
 その後も、レーシング プロジェクト バンドウ(以下、RPバンドウ)や、トヨタの若手育成プロジェクトとして立ち上がったチーム タケウチがセリカを使用してGT300に参戦していましたが、'07年にはトヨタが3S-GTEエンジンの供給を打ち切ってしまった為、チーム タケウチがS-GTへのエントリーを断念するという一幕もありました。
 その頃、チーム タケウチの代表で、さらにシフトの代表にもなった竹内 浩典は、販売が始まったGSE21、レクサスIS350でのエントリーを画策し始めます。そして'07年秋にトヨタの承認を取ると、シフトとRSファインによってIS350のGT300マシンの開発がスタートしました。
 ベース車輛のFRから、MRへとレイアウトを変更して開発されたIS350は、フロントのメインフレーム、さらにAピラーからBピラーまでのシェルもベース車輛のものが流用されていますが、エンジンが搭載される、隔壁よりも後ろの部分は、エンジンをストレスメンバーとして組んだパイプフレーム構造とされました。そして、搭載されるエンジンには、トヨタのFポン用2,997.6cc、V型8気筒、RV8Jエンジンが、ミッションにはX-トラック社製のフォーミュラ用6速シーケンシャルが選ばれました。また、ドライバーズシートが一般のハコ車レーシングカーと比較すると、かなり前寄りにセッティングされていますが、これはフロントに荷重がかかりにくいMRレイアウトである為、少しでもフロントに荷重をかけたいという事と、エンジンやミッションにスペースを取られた為、隔壁がBピラー付近にまで接近している為と思われます。同じ4ドアベースでも、リアシート辺りにドライバーが着座する、FRレイアウトのDTMマシンとは随分違います。
 さて、こうして開発されたIS350は、チーム タケウチRPバンドウからのエントリーが予定され、前者が'08年の第2戦から投入する予定でしたが、開発が遅れた為、結局両チームとも第3戦から投入となりました。織戸 学と阿部 翼のドライブするRPバンドウの19号車が、予選1位(Rd.5)や最後尾からのごぼう抜き優勝(Rd.7)と派手な結果を残す反面、黒澤 琢弥と井口 卓人の手に委ねられたチーム タケウチの52号車は、終止ニューマシンにありがちなマイナートラブルに泣き、シーズンを通して8位(Rd.7)が最高位と、早期の熟成が待たれる結果となりました。
 左のマシンはチーム タケウチが'08年のS-GTに投入したIS350の52号車でエブロ製。レジンモデルなので、エブロじゃない気もするけど・・・。成績からすれば、RPバンドウのウェッズスポーツIS350のモデルを買った方が良いんでしょうが、あのカラーリングには飽きたので・・・と思ったら、今年('09年)のレクリスカラーの方がカッコ良かったなぁ・・・なんて後悔してたら、レクリス倒産してレース辞めちゃった・・・(涙)。ま、冗談はさておき、このマシンに食いついたのは、白ベース(厳密には白/ピンクのマジョーラですが)に赤と緑のアクセントが、往年のカストロールカラーを彷彿させるからなんだろうなぁ、と思ったり。
 そのモデルについてですが、特徴的なマジョーラカラーも再現されてるんですが、光線の関係でしょうか?実車ではピンクっぽく見える事が多かったんですが、モデルでは緑っぽく見えますな。ま、蛍光灯下と太陽光との違いとか、色々あるのかもしれませんので、なんとも言えませんが。
 各部の再現は、レジンモデルらしくエッジが効いていて、カナード翼やリアのディフューザーも薄くて良い感じ。フロントマスクに対して若干ヘッドライトのレンズが小さいような気がしますが、まぁ、許容範囲かなぁ・・・。

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