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'08 Lightning McQueen apr MR-S #95

MAKER:TOMICA EBBRO
MODEL No.:
SIRIAL No.:
DRIVER:K. HIRATE、K. KUNIMOTO

 '89年にデビューしたトヨタの2代目MR-2(SW20)は、ミッドシップレイアウトの優れた素性を活かしてJGTCでも大活躍。'98、'99年と2年連続で群雄割拠のGT300クラスを制しました。そのMR-2は、設計が古くなり周囲のスポーツカーとの競合が困難になった為、'99年、3代目となるMR-Sへとバトンを渡しました。
 MR-2から一転、ヴィッツ系のコンポーネントを流用し、実用性を犠牲にしてライトウェイトスポーツへと変貌したMR-Sは、MRレイアウトの有利性から、MR-2に替わって'00年からJGTCに登場しました。
 モノコックの前後を切り落として、コクピット以外はパイプフレームで構成、ほとんどスペースフレーム構造を持つマシンとしてTRDにより設計、アペックス(現在のaprはアペックスのレーシング部門)が製作したMR-SのGT300仕様は、GT500のスープラに搭載されていた3S-GTEエンジンや、JTCC用のミッション等を流用し、また先代MR-2で培ったノウハウが注ぎ込まれ、高い戦闘力が期待されましたが、その短いホイールベースから来るピーキーな操縦性と空力性能の熟成不足により、初年度は結果を残す事ができませんでしたが、翌年からは足廻りが改善された事で戦闘力がアップ。シルビアにチャンピオンを奪われたものの4勝を挙げ、そして'02年には遂にシリーズタイトルを獲得するまで成長し、GT300を代表するマシンになりました。
 その後、同じトヨタのセリカ(ZZT)やガライヤが台頭してきた事により、相対的に戦闘力の低下が指摘されるようになったMR-Sでしたが、'03年のレギュレーション変更を受けて、'04年からはエンジン搭載方式を縦置きに変更。これに伴い、ミッションはエンジンの後ろに縦置きに配置され、さらに足廻りも、ミッションケースに直にダブルウィッシュボーンサスペンションが取り付けられ、さらに低中速域でのコーナリング性能がアップしました。
 こうして戦闘力がアップしたMR-Sは、'05年にシリーズチャンピオンに返り咲く事に成功。'06年にはエンジンをエスティマに搭載されている3.5L V6 NAの2GR-FEへと換装し、'07年には3度目のタイトルを獲得。高い戦闘力を維持したまま、遂に'08年を持ってカローラ アクシオへと引き継がれました。
 左のモデルは'08年のGT300クラスに出場していたライトニング・マックイーン apr MR-Sの95号車でエブロ製。後年のapr MR-Sは、ディズニーのスポンサーを得て、TOY STORY('06、'07年)やCars('08年)のカラーリングを纏っていました。中でも'08年の95号車は、映画「Cars」の主役「ライトニング・マックイーン」のNASCARチックなド派手なカラーリングで、チビッコ達の大人気でした。サーキットに行くとトランスポーターの「マック」もいたり、フロントウィンドウにサンシェードを付ける時は、しっかり「目」を再現してたりして、ツボを押さえた力の入れ具合には感心しました。惜しむらくは、ボンネットは「Cars」じゃなくて「Rust-eze」のロゴにして欲しかったなぁ、と。
 さて、モデルの方ですが、まずはしっかりとカラーリングを再現して発売してくれた事に感謝です。TOY STORYの時は、ディズニーの版権の関係から、TOY STORYカラーではないセパン仕様としての発売でした。今回はトミカがディズニーの版権を持っている事を利用し、長谷見さん繋がりのトミカ・エブロ名義で発売する事により、カラーリングが再現されたモデルの販売が可能になりました。その肝心のカラーリングも、タンポ印刷で見事に再現していて、エブロ、久しぶりに良い仕事です(笑)。個人的には、モデル自体がややボッテリした感じがするような気がしますが・・・。
 紙ケースにはオーバルコースの背景が付属しており、心憎い演出をしてくれていますが、それなら「サンシェード」も付けてくれれば良かったのに・・・と思いつつ、現在自作しようか考え中です。

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