'69 NISSAN BLUEBIRD 1600SSS
EAST AFRICAN SAFARI RALLY ♯25

MAKER:EBBRO
MODEL No.:393
SIRIAL No.:one of 3,000pcs
DRIVER:JAMIL DIN
NAVIGATOR:MARSOOD A. MINHAS

 今でこそラリーと言えば、スバルや三菱が有名ですが、昔はラリー、特にサファリラリーと言えば、日産のイメージが強い競技でした。そんな日産が、'69年、ダットサンチームとして東アフリカサファリラリーに投入したマシンが、今回紹介するブルーバードです。
 旧車ファンには未だに根強い人気を誇る名車、510型ブルーバード、通称「ゴーイチマル・ブル」は、3代目ブルーバードとして、'67年に登場しました。三角窓を廃止し、超音速旅客機をイメージした「スーパーソニック・ライン」と言われる美しくスポーティなボディラインでデビューしました。そんな510ブルの中でも、「SSS」の名を関するモデルには、1600ccのエンジンを始め、各所に「スーパー・スポーツ・セダン」に相応しい装備が驕られていました。
 2代目の410ブルも、レースフィールドで活躍しており、特に'66年のサファリラリーではクラス1、2位を手に入れています(411ブル)。その時の様子を「栄光への5,000キロ」として笠原剛三氏が出版し、それに感銘を受けた石原裕次郎氏が映画化したのは有名な話です。しかし、この映画の撮影は実は'69年に行われた為、映画の中では左の510ブルが走行しクラス1位になっちゃってます。しかし実際には、この年のサファリでは総合3位とチーム優勝をという成績でした。この為、その映画を見た観客は日産にとって「ラッキー」な勘違いをされた様です。実際には念願の総合優勝は、翌'70年まで待たなければいけません(総合優勝、クラス優勝、チーム優勝の3冠王)。
 そんなわけで、510ブルはラリーのイメージが強く、SSSは、「サファリ、サファリ、サファリ」と呼ばれたりしましたが、この後、240Zへとバトンが渡されていきます。
 左のモデルはエブロ製。最近のエブロって、オールディーズの方がデキが良い様な気がします。単に実車がシンプルな為かも知れませんが、このモデルもデキは良いです。510ブルは、確かファインモデルでも発売されているハズです。実際にそちらのモデルを見た事がないので何とも言えませんが、エブロ製の方が値段も安いし、手に入れ易いという点では良いかも知れません。

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