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'99 MOMOCORSE A'PEX MR2 #25

MAKER:MINI PROMO
MODEL No.:IG9
DRIVER:M. NITTA、S. TAKAGI

 トヨタのミッドシップカーとして2代目、SW20型のMR2がGT選手権にデビューしたのは、'96年の最終戦。土屋エンジニアリングが、JTCCで走らせていたカローラ・セレスの主要部品を使用して作られたマシンでした。その後は、土屋エンジニアリングとモモコルセ・レーシングチームの2台のマシンが参戦していました。土屋エンジニアリングは当時ニスモのドライバーとして、ライバルのシルビアを操っていた土屋武士の父親が運営するチームで、'98年のチャンピオンを獲得する程強力でしたが、'99年シーズンからはもう一方のチームであったモモコルセと協力して参戦する事になりました。今回紹介するのは、そんな'99シリーズのマシンです。
 カローラ・セレスで使われていた3S-GEエンジンをミッドシップに搭載するというレイアウトの為、デビュー当時からコーナリングの良さが光るマシンでしたが、ライバルのシルビアが'97年よりターボ化された事を受け、土屋エンジニアリングもスープラのGT仕様で使われているターボ用の3Sブロックを使用し、これをターボで武装しました。
 一方、その最大の武器であるミッドシップレイアウトが故に、唯一の弱点として吸気効率の悪さを持つMR2ですが、フロントにラジエターを搭載し、助手席側を吸気パイプが貫通するという特殊なレイアウトによってそれを克服しています。また、そのラジエターを通過した空気を抜き出すボンネット上のエアアウトレットは、給油口を兼ねた作りにもなっています。ちなみに、ガソリンタンクはフロントとフロア下センター部分の2つに分割され、重量バランスも最適化が図られています。
 この様にエクステリア以外の部分に見どころのあるマシンなんですが、左のモデルはミニプロモから発売されているコールドキャスト製なので、ウィンドウはブラックアウト化され、室内を見る事はできません。個体差の大きいコールドキャスト製モデルですが、複雑なエンケイ製ホイールもハンドメイドで塗装されており、がんばってるなぁという感じ。残念なのは、フロントバンパー開口部の両サイドにスポンサーステッカーが貼られていない事かな。

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