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'05 XANAVI NISMO Z #1 & MOTUL PITWORK Z #22

MAKER:NISMO
MODEL No.:999NF-REM05-01
SIRIAL No.:one of 1,000pcs
DRIVER:♯1 S. MOTOYAMA、R. LYONS
    ♯22 M. KRUMM、M. YANAGIDA

 '05年、SUPER GTとして生まれ変わったGT選手権。ニスモ陣営は、'04年のチャンピオンマシンであるZを、「強いZ」を目指してリファインしてきました。
 しかしながら、NA化に伴い再び上位に進出するようになったNSXや、開発スピードが上がり速さを取り戻したスープラ勢が台頭するようになり、ニスモ陣営は慌ててZに改良を施しました。
 特にこの年コースの改修が終了して2レースが開催される事になった富士スピードウェイでは、第2戦で専用ウィング、ディフューザーが投入され、第6戦ではそのウィングも新型に変更。ドラッグの低減を目的としてフロントバンパーには「ふかひれくん」と命名されたコーナーベーンが取り付けられました。また、SUGOでの第4戦ではピークパワーの向上を目指してエキゾーストを100φに拡大。第7戦のオートポリスからは、ターボの制御をそれまでのアクチュエーター式からウェストゲート式に変更。高回転域での制御性とレスポンスが向上されました。また、これに伴いエキゾーストにはウェストゲート用の配管が追加され、左右共に2本出しになりました。それでなんとかシリーズチャンピオン争いに残ったニスモ勢は、最終戦に向けても開発の手を緩める事なく、フロントのリップスポイラーの形状を変更。またリアハッチ内の熱気処理と空力改善を目的としてリアハッチ下端にダクトを追加し、さらにリアフェンダーの後端も形状を変更。長さはほ変わらないものの、後端が跳ね上げられて見た目もワイルドに変わりました。
 こうして細かい仕様変更を積み重ねた'05仕様のZは、最終戦までシリーズチャンピオンの望みを繋いたザナヴィ・ニスモZ(♯1)が、1位のZENTセルモ・スープラ(♯38)までその差1秒にまで迫りますが、残念ながら2位でゴール。ニスモはシリーズチャンピオンを逃しますが、♯1がシリーズ3位、♯22が同5位に入り、3年連続のチームタイトルを獲得致しました。
 左のモデルはエブロ製。ニスモの1号車、22号車の2台セットでレイトモデルとなっており、'05年のニスモフェスティバルで限定1,000セット発売されたものです。企画当初はシリアルNo.が入る予定でしたが、最終的にはシリアルNo.の刻印なしで、「one of 1,000」とだけ台座に入力されるようになりました。
 さて、レイトモデルってことは、「後期仕様」という事になるわけですが、それでは第何戦のモデルなんでしょうか?既に発売されている前期型と比べてみると、リアフェンダー後端が跳ね上がってないし、フロントリップスポイラーも形状が変わっていないので、最終戦仕様って事はありません。エキパイにウェストゲート用の配管が追加されていないので、第7戦仕様でもありません。第6戦の富士仕様ならフロントバンパーの両サイドに「ふかひれくん」が付いてるはずですが、それもありませんので第6戦仕様ではありません。実車では第4戦以降エキパイが太くなりますが、モデルでは前期仕様とエキパイの太さが変わらないので、第4、5戦仕様ではありません。おいおい、全然レイトモデルじゃないじゃないか!と突っ込みを入れつつ、さらにモデルを比較してみると、ルーフにエアスクープが追加されているのが分かります。これは熱暑のマレーシア、セパンサーキットで室内温度が上昇するのを防ぐ為のものです。が、セパンでは1号車、22号車のフェンダーに「EDARAN TAN CHONG MOTOR」のロゴが加わり、さらに22号車のスポンサーが「PITWORK」から現地ブランドの「KEY VALUE」に変更になってるハズですが、その変更がありません。Rd.2以前は天井部のエアスクープが着きません。そうなってくると該当するラウンドが無くなっちゃう訳ですが、色々考えると、「Rd.4もしくはRd.5仕様で、エキパイの太さを変更しなかった」ってところなんでしょうか?ウェイトハンデのデカールが貼ってあればラウンドを断定できるんですが、このモデル、ウェイトハンデのデカールが貼ってないので・・・。

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