'67 PORSCHE 906 JAPAN GRAND PRIX ♯8

MAKER:EBBRO
MODEL No.:374
SIRIAL No.:one of 3,288pcs
DRIVER:T. IKUSAWA

 '65年、第2回日本グランプリに登場し、スカイラインを始めとした国産車に対し、圧倒的な勝利を納めたポルシェ904GTS。この翌年ポルシェは第3回日本グランプリに新型車である906カレラ6を登場させました。レース車両とは言え、あくまでもロードカーの雰囲気を持っていた904GTSに対し、906カレラ6はよりレーシングマシンと言えるエクステリアを持ち登場しました。しかしながらこの906カレラ6は、第3回日本グランプリでのプリンスR380との闘いにおいて、残念ながらリタイアにより敗北してしまいました。その雪辱を果たす為に翌年の'67年に開かれた第4回日本グランプリに出場したのが、左のマシンです。'66年仕様との外観上の大きな違いは、ダウンフォースを得る目的でフロントに付けられたフィン。
 906カレラ6の2年目に当たるこの年、ポルシェは、左の生沢徹がドライブする8号車を始めとして、3台の906カレラ6を投入し、前年の覇者プリンスが、より各部をリファインさせてきた3台のR380IIに対抗しました。
 このレースの結果、今回紹介する生沢選手がドライブする8号車が、高橋国光がドライブするR380IIを押さえて見事に優勝し、前年の雪辱を果たしました。因に2、3、4位にR380IIが入り、残りの2台の906カレラ6は、5、8位という成績でした。ダントツの勝利と言う訳には行かなかった様です。
 左のモデルはエブロ製で、この年に日本グランプリを沸せた3台が発売されており、ライバルであるプリンスR380IIも3台が同時に発売されました。R380同様に実車が小さい為、モデル化されてもなんとなく、ちゃっちい気がしますが、これはまぁ、仕方がない事なのでしょう。ドアに貼られたゼッケンのデカールの貼り方に、結構個体差があったので、購入時は注意が必要かもしれません。

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