'68 FORD GT40 GULF ♯9

MAKER:ixo
MODEL No.:LMC025
SIRIAL No.:
DRIVER:P. RODRIGUEZ、L. BIANCHI

 '60年代、レース界では、フェラーリが天下を取っていました。フォードのボス、ヘンリー二世は、自社の車のスポーツ性能をアピールする為に、フェラーリを買収する事を考えていましたが、断られた為、オリジナルマシンでフェラーリを打ち負かす事を選びました。その為の舞台としてル・マンが選ばれ、開発されたマシンが、フォードGT40だったのです。
 全高わずか40インチ(約102cm)であることから「GT40」と名付けられたこのマシンは、流麗なフォルムに4,195ccのV8エンジンを搭載した、速さと美しさを兼ね備えたマシンでした。'63年12月から製造が開始されたこのマシンは、計画通り'64年のル・マンに参戦したものの、空力の熟成不足とトランスアクスルのトラブルにより、出場した全3台がリタイア、皮肉な事に結局フェラーリが優勝となりました。その後フォードは、7,000ccのエンジンを搭載したGT40 Mk IIを開発し、'65年のル・マンに再び参戦しますが、そこでもフェラーリの前にひれ伏す事になります。結局3度目の参戦となる'66年のル・マンでGT40 Mk IIが1-2-3フィニッシュを達成し、悲願を果たしました。
 ワークス体制での参戦は、初優勝の'66年までとなるGT40ですが、マシン自体はそのル・マン初優勝から4年連続優勝を成し遂げています。左のマシンは、その3回目、'68年のル・マン優勝車です。初代から数えてMk. IVまである(Mk IIIはストリートバージョン)GT40ですが、サックスブルーとオレンジのストライプの、いわゆるガルフ(オイルメーカーです)カラーと呼ばれる左のマシンは、初代のGT40です。これは、フォードの排気量増大に対抗する手段として、'68年のレギュレーションで、5,000cc以下という排気量制限が行われた為です。
 ixoから発売された左のモデルは、Bangなどから既発されているGT40と較べると、全体的にワイド&ローにまとめられており、ルーフ部分も一緒に開く、特徴的なドアの部分には墨入れがされています。

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