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'96 OPEL CALIBRA V6 TEAM JOEST #7

MAKER:ONYX
MODEL No.:XT011
SIRIAL No.:
DRIVER:M. REUTER

 OSN(ドイツ・ナショナル・モータースポーツ協会)とITR(インターナショナル・ツーリングカー・レース)の協議によって、'84年から開催されたDTM(Deuiche Tourenwagen Meinsterschaft)。2.5リッター、NAエンジンを搭載するFIAのクラス1(D1)規定に則ったマシンによるこのレースは、ド派手なマシンと激しいバトルにより、大変人気の高いレースとなりました。
 '91年、このDTMに、メルセデス、BMW、アウディに次ぐ4番目のワークス(初期にはフォードやボルボも参戦してましたが・・・)として、オメガ 3000 Evo.を擁してオペルが参戦してきましたが、残念ながらこの年限りで一時撤退。DTM自体も、高騰するコストにより'92年にアウディ、さらに'93年にBMWが、それぞれ撤退すると、代わりにメルセデスからの要請でアルファ・ロメオが'参戦する等、参戦メーカーは目まぐるしく変化していきました。そんな中、'93年のスポット参戦を経て、'94年にオペルがカリブラを引っ提げてDTMに帰ってきました。
 '90年代中頃に人気が急上昇したDTMは、「DTM On Tour」と称してドイツ国外に飛び出し、ノンシリーズ戦としてヨーロッパ各地で開催。'95年になると、美味しいレースが大好きなFIAが介入してきて、いきなりFIA公認のITC(国際ツーリングカー選手権)とのダブルタイトル戦に発展。さらに翌'96年には完全にITCへと昇格してしまいました(つまりFIAに乗っ取られた)。しかし挙げ句の果てに、コスト高騰によりアルファ・ロメオ、オペルが撤退を表明、残ったメルセデスもITCに見切りをつけ、GTへの転向を表明した為、'96年の鈴鹿サーキットでの最終戦を最後にこのシリーズは消滅してしまうのでした。
 今回紹介する左のマシンは、そんなITC(DTM)最後の年、'96年にマニュエル・ロイターがドライブして、シリーズチャンピオンになったチーム・ヨーストのカリブラです。黒いボディーに映える「cliff」の文字が印象的なこのマシンですが、クリフとは、アメリカの化学メーカー「P&G」のドイツ国内用ブランド。前年にはこのカラーリングのマシンをF1ドライバーとしてもお馴染みの、J. J. レートがドライブしていました。
 この頃のDTMマシンのモデルと言えば、ミニチャンプス製が多いのですが、左のモデルはオニクス・ブランドのビテス製。'96年のITC(DTM)マシンと言えば、最もド派手なエクステリアを持つ、まさに最終形態と呼べるものですが、左のオニクス製は、ミニチャンプス製と比べるとなんとなく大味で、ボテッとした感じがしなくもないです。ミニチャンプス製の方がもう少しフロントの顎が出てて、スリムな印象があります。

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